The 21st Century COE Program | ||
Center of Excellence for Research and Education on Complex Functional Mechanical Systems |
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本セミナーでは,昨年度より,21世紀COEプログラム「動的機能機械システムの数理モデルと設計論」に於ける社会連携活動の一環として,複雑系機械工学と先端技術についての講座を開講して参りました.今年度のCOE, SOEセミナーでは,毎回,あるテーマを掲げ,大学・産業界からの研究紹介に加え,より広く社会を展望した産学での共通の問題を議論し意見交換をさせていただく機会として企画を進めて参りたいと考えております.第14回の京都大学21世紀COEセミナーとして,以下のようなテーマを企画致しました.皆さまの積極的なご参加をお願い申し上げます.
なお,講演会終了後,下記のSOE(Salon of Excellence)も開催いたします.
参加希望者は,京機会ホームページ内,会合受付にて,COEおよびSOE,それぞれに出欠他,必要事項を必ず記入の上,申し込み願います.なお,卒業生以外の方は,卒業年次は「その他」を選択下さい.
日時: | 2006年09月15日(金) 13:30〜17:00 |
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場所: | 学士会館 |
東京都千代田区神田錦町3-28 TEL:03-3292-5931 http://www.gakushikai.or.jp/facilities/ |
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参加費: | 無料 |
申込締切: | 2006年08月31日(木) |
京都大学大学院工学研究科航空宇宙工学専攻 助教授 幸田 武久 氏
システムが大規模かつ複雑になるにつれてその信頼性や安全性の確保がますます重要になっているそのためにはシステムの設計,製作,運用と保全,さらに廃棄に至るライフサイクルを通して,システム工学的なアプローチを行う必要がある.安全性や信頼性管理は不確実な情報下において決定結果から生じるリスクを最小とする一種の意思決定問題であると考えられる.本講演では,最近の動向を含めて,リスク概念に基づいて解析,評価やリス低減問題対策の検討を行う方法について述べる.
(株)日本航空インターナショナル 運航技術部次長 寺田 昭 氏
航空会社にとり運航の安全は,企業の存立基盤であり様々な対策が立てられている.その中で,テキストマイニングの技術をリスクマイニングに応用する研究を行っている.航空機の事故率は,1970年の半ばまでは減少していたが,その後は平行線を辿っている.事故率が減少しない原因は,航空機のハード面は進歩しているが,ソフト面での(人間に関わる)事故率が減少していないことが判明している.これまでは,事故が起きてから対策を立てるReactiveな対策が多かったが,事故が 起こる前に事故の要因を摘み取るProactiveな対策が求められている.重大事故の数は少ないが,その背景には多くのインシデント(軽微なトラブル)やヒヤリハット(トラブルに至らなかったが危険を感じたケース)が存在すると云われている.インシデント,ヒヤリハットには事故と同じような要因が関与していると考えられるので,これらの事例を分析することにより事故対策を立てると有効であると考えられる.そのためには,多くのインシデント・ヒヤリハット事例を収集すること及び解析することが必要になるが,解析することに焦点をあてて述べることとする.インシデント・ヒヤリハット事例は,テキストで記述されているので,それを最近注目さているテキストマイニング技術を用いて解析する.テキストマイニングは,テキスト中にある今まで知られていなかった有益な知識・傾向を計算機が人間に提示するものであるが,現在可能な技術は,データの傾向分析,因果関係の抽出,データの可視化である.テキストマイニングのツールは汎用のものも市販されているが,適用するドメイン,目的別にチューニングが必要である.今回は,航空安全情報(航空分野でのインシデント・ヒヤリハット事例)からProactiveな安全対策を行うのにどのような要素技術が必要であり,現在どのような結果が得られているかについて述べることとする.
京都大学大学院工学研究科機械理工学専攻 教授 北條 正樹 氏
先進複合材料は数マイクロメーターの繊維と樹脂を組み合わせた複雑固体で,あるその変形・破壊の微視的な機構について解説するとともに,航空機分野での応用について触れる.また,骨再生スカフォールドとしての複合材料についても一部紹介する.
総合討論では,今回の講演に対するコメント,京大機械教室や同窓会に対する意見など,ご参加の方々との自由な意見交換が出来る場になればと考えております.
京機会関東支部では,会員が気楽に楽しみながら情報交換や人脈形成をはかる場をつくることになりました.幅広い見識を持って,国内外に影響力を行使しうる次世代人材の発掘と育成を図るのが趣旨です.技術のみならず,多様なジャンルにわたる幅広い見識の涵養をねらいとした会合です.今回は,COEセミナー終了後,同会場にて立食形式で講師も交えて,講演の内容や産学共同等の内容で自由に意見交換を行いたいと考えておりますので,奮ってご参加戴くように御願い申し上げます.お時間の都合でCOEセミナーにご参加できない方で,SOEのみご参加される方も歓迎いたします.
日時: | 2006年09月15日(金) 17:00〜19:00 |
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場所: | 学士会館 |
東京都千代田区神田錦町3-28 TEL:03-3292-5931 http://www.gakushikai.or.jp/facilities/ |
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参加費: | ¥4,000 |
申込締切: | 2006年08月31日(木) |
京都大学大学院 | 工学研究科 | 機械理工学専攻 | マイクロエンジニアリング専攻 | 航空宇宙工学専攻 |
情報学研究科 | 複雑系科学専攻 | |||
京都大学 | 国際融合創造センター | |||
拠点リーダー | 土屋和雄(工学研究科・航空宇宙工学専攻) |