21世紀COEプログラム
動的機能機械システムの数理モデルと設計論
The 21st Century COE Program
"Center of Excellence for Research and Education on Complex Functional Mechanical Systems"

トップページ 本拠点について 研究会等のお知らせ 募集 資料 拠点内専用 サイトマップ
研究会等のお知らせ > 第1回社会連携セミナー(2004/07/23)

21世紀COEプログラム「動的機能機械システムの数理モデルと設計論」

第1回社会連携セミナー
および京機会関東支部SOE

21世紀COEプログラム「動的機能機械システムの数理モデルと設計論」に於ける社会連携活動の一環として,複雑系機械工学と先端技術についての講座を開講いたします.

21世紀COEプログラムとは,文部科学省が「我が国の大学に世界最高水準の研究教育拠点を形成し、研究水準の向上と世界をリードする創造的な人材育成を図るため,重点的な支援を行い,もって,国際競争力のある個性輝く大学づくりを推進する」という趣旨で平成15年度から始めたプログラムです.機械系は昨年度公募され,京大の機械+航空は「機械、土木、建築、その他工学の分野」の23校のうちのひとつとして選ばれました.

この度,その研究成果を紹介するとともに,研究や教育において社会との連携を模索する目的で下記の講演会を開催いたします.京大の機械,航空の卒業生以外の方も含めて多数参加願います.

なお,講演会終了後,下記の京機会関東支部SOE(Salon of Excellence)も開催いたします.

参加希望者は,京機会ホームページ:京機サロン>関東支部内>受付にて,COEおよびSOE,それぞれに出欠他,必要事項を必ず記入の上,申し込み願います.この自動出欠登録システムでトラブルが生じた場合は下記の西川または松久まで e-mail で連絡願います.なお,卒業生以外の方は,卒業年次は「その他」を選択下さい.


第1回社会連携セミナー

開催概要

日時: 2004年7月23日(金) 13:30〜17:00
場所: 学士会館
東京都千代田区神田錦町3-28 TEL:03-3292-5931
http://www.gakushikai.or.jp/facilities/
参加費: 無料
申込締切: 2004年7月9日(金)

プログラム

1.「21世紀COEシステム制御設計グループの研究概要と研究事例紹介」

京都大学大学院工学研究科精密工学専攻 教授 椹木 哲夫(制御・設計グループリーダー)

本研究グループが目指すのは,複雑適応原理に根差した柔らかな機械の機能設計・システム設計論の確立であり,「システムを構成する部分(機能的要素)が,環境に応じてその性質を変える機械システム」の設計への応用展開である.本講演では,まず標記プログラムにおける制御設計グループの研究概要について紹介する.つぎに我々の研究室で遂行している人間と機械の境界・不連続性を取り払っていくための技術開発の現状について述べ,製品の生産のみでなく,製品の利用や保守,使用状態も含めた「人間適合性の高いものづくりのための工学」の確立に向けた研究開発の現状について講述する.さらに複雑系の制御・設計原理として自律分散や創発の概念に基づく新たな機能設計・組織設計・知識管理の方法論の確立に向けた学際的かつ統合的な取り組みを紹介し,産業界との連携の現状について述べる.

2.「神経系を考慮した人の歩行と歩道橋の連成振動」

京都大学大学院工学科精密工学専攻 教授 松久 寛

2000年にロンドンのテームズ川にミレニアムブリッジが華々しくオープンしたが,多くの人の歩行リズムが橋の横振動の固有周期に同調し,横揺れが激しく,すぐに閉鎖された.歩道橋などの比較的軽構造の橋においては、人の歩行により発生する荷重が橋の振動に与える影響は大きい.なかでも,橋の横振動によって橋上を歩く人の歩行リズムが同調を起こしてしまう「引き込み現象」が起こると、橋の振動はさらに増大し,それがさらに「引き込み現象」を増大させる.そこで本研究ではこの引き込み現象に着目し,人間の歩行リズムを生成する神経振動子を使って,歩行リズムが橋の揺れに同調するメカニズムを解明し,歩行リズムと橋の振動の関係を解析する.

3.「文工連携によるユビキタス情報社会の設計−やおよろずプロジェクト−」

(株)日立製作所日立製作所システム開発研究所 主管研究長 舩橋 誠壽

自律分散システムの社会的な発展形態としてユビキタス情報社会の出現が予想されている.「やおよろずプロジェクト(正式名称 横断的科学によるユビキタス情報社会の研究)」は,文科省科学技術振興調整費先導的研究として,2010年頃のユビキタス情報社会に望まれる社会制度と技術仕様を追求している.将来の情報社会に求められる姿を設計するには,情報技術者と社会科学的な知見の持ち主との共同作業が不可欠である.ここでは,自律分散,ユビキタス情報システムなどの技術知見と法・倫理,ユーザビリティなど社会科学的知見とを,横断型科学技術の一つとみなされるシステム技術によって融合し,新たな概念を産出することをめざしている.

4.総合討論「複雑系機械工学と産学連携」


京機会関東支部SOE(Salon of Excellence)

京機会関東支部では,会員が気楽に楽しみながら情報交換や人脈形成をはかる場をつくることになりました.幅広い見識を持って,国内外に影響力を行使しうる次世代人材の発掘と育成を図るのが趣旨です.技術のみならず、多様なジャンルにわたる幅広い見識の涵養をねらいとした会合です. 今回は,COEセミナー終了後,立食形式で講師も交えて、講演の内容や産学共同等の内容で自由に意見交換を行いたいと考えておりますので,奮ってご参加戴くように御願い申し上げます.お時間の都合でCOEセミナーにご参加できない方で,SOEのみご参加される方も歓迎いたします.

日時: 2004年7月23日(金) 17:00〜19:00
場所: 学士会館
東京都千代田区神田錦町3-28 TEL:03-3292-5931
http://www.gakushikai.or.jp/facilities/
参加費: ¥4,000
申込締切: 2004年7月9日(金)

問い合わせ先


京都大学大学院 工学研究科 機械工学専攻 機械物理工学専攻 精密工学専攻 航空宇宙工学専攻
  情報学研究科 複雑系科学専攻
京都大学 国際融合創造センター
拠点リーダー 土屋和雄(工学研究科・航空宇宙工学専攻)
拠点事務局 林 紀夫

本拠点に関するお問合せは 拠点事務局 まで