拠点形成の目的

本拠点では、複雑系の科学に基づいて、複雑な機械システムを対象とする機械工学の新たな展開を目指します。複雑系の科学は、複雑さの背後に普遍的な法則が存在すること、複雑な挙動の中から秩序ある構造が自発的に形成されるとともに、その秩序形成を通して高度な機能が実現されることを明らかにしました。本拠点では、複雑系の科学で開発された新しい解析手法と秩序形成及び機能創発に関する知見を基に、複雑な機械システムの現象解析とモデル化及び制御と機能設計論の構築を目標としています。

研究は、工学研究科機械系四専攻と複雑系の科学において高い研究実績を持つ情報学研究科複雑系科学専攻の工学と理学の連携による共同研究体制を敷き、学際的共同研究施設である桂インテックセンターを利用して強力に推進していきます。また、本拠点形成の中で京都大学の伝統である研究を通しての教育 (On the Research Training) によって、広い視野と高い専門性を持って積極的に新しい研究分野を切り開いていく能力を備えた若手研究者を育成し独立させていきます。そして、本研究教育拠点を複雑な機械システムの解析と機能設計の基盤の上に立脚した新しい機械工学(複雑系機械工学)の研究教育拠点と情報発信の場としたいと考えています。

拠点リーダー 土屋和雄


京都大学大学院 工学研究科 機械理工学専攻 マイクロエンジニアリング専攻 航空宇宙工学専攻
情報学研究科 複雑系科学専攻
京都大学 国際融合創造センター
拠点リーダー 椹木哲夫(工学研究科・機械理工学専攻)
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