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研究会のお知らせ > 社会連携講演会(2003/11/22) > トヨタ自動車における自動車の企画と開発 〜クラウンとNLSV〜 |
トヨタ自動車工(株) 伊勢清貴 氏
トヨタ自動車では,車両開発においてCE(チーフエンジニア)制度を採用している.各車両の開発は,CEをリーダとするグループにより行われる.CEがたとえばボデー設計を専門とする者であれば,補佐役のCE付にはエンジン設計を専門とする人がなるというように,グループ内で互いに専門分野を補い合う仕組みになっている.全ての図面はCEのサインを必要とするなど,CEはその車両開発の全ての責任を負っている.CE個人の好みが車両開発に大きく影響を及ぼしうるが,それがCE制度の利点でもある.
クラウンのニューモデルの開発を行うにあたって,「伝統と革新の融合」を目指した.クラウンが日本の高級車の代名詞である,という伝統はクラウンの大きな資産である.その伝統を継承しながらも,確実に時代を先取りし,未来を切り拓く革新さを取り入れていくことで,たとえば最先端技術を投入することでそのブランドイメージをさらに強化することを開発方針とした.その最先端技術の一つとして,マイルドハイブリットシステムがあげられる.マイルドハイブリットシステムとは,運転状況に応じてエンジンと連結した発電機兼用の小型モーターを使うことにより,燃費向上を図るシステムである.従来のハイブリットとは異なり,モーターとエンジンの間に電磁クラッチを置き,エンジンと補機類を完全に分離しているので,信号などで停車しエンジンが停止しても,エアコンやオーディオは停止しない.
また,東京モーターショー2003に出展されたNLSVの開発も行った.NLSV("New Life Style Vehicle")は,コンパクトカーに「家」の発想を持ち込み,「家×車」のテーマで,開発された2BOXカーである. 「ボクンチ,ミタイナ,クルマ」をコンセプトに,コンパクトカーの可能性を広げる新たな使い勝手を提案している.玄関感覚で出入りできる低床大開口ワイヤレス電動スライドドア,リビング感覚の広くフラットな室内が特徴である.
京都大学大学院 | 工学研究科 | 機械工学専攻 | 機械物理工学専攻 | 精密工学専攻 | 航空宇宙工学専攻 |
情報学研究科 | 複雑系科学専攻 | ||||
京都大学 | 国際融合創造センター | ||||
拠点リーダー | 土屋和雄(工学研究科・航空宇宙工学専攻) | ||||
拠点事務局 | 林 紀夫 |
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